息子が大きくなるということ。

さんたな

2013年09月02日 07:08


昨日の9月1日。

高一の次男M也は朝から晩まで部活。
高三の長男K介は予備校の模試で家にいない。
嫁さんは原チャリをかっ飛ばし職場へ。
私はキャンプに行けない休日の定番、Wild-1。

そんないつもと変わらない日曜日だった。

でも昨日は、自分の命より大切なものが世の中にあると知った日だった。
ちょうど18年前に…。


文武両道を願い名を付けられた君は、その名の通り育ったと思う。

幼稚園から小学校の六年間、
ボールを蹴り白いゴールを狙い続けた。
中学校に入ってからは、
コンマ数秒を縮める脚力を磨き、より遠くへ跳ぶ事に鍛錬してきた。

君が小学校の頃、
その躍動を見に行くのが私の休日の楽しみだった。
キャンプの「キャ」の字も知らなかったが、それで満足していた。

中学校に入ると、それも終わった。
部活の特性もあるが、もう出る幕じゃないと思った。

たぶん、近い将来の君の自立と親である自分との距離感を、
知らず知らずのうちに意識していたんだと思う。

今年、何年振りかで君の躍動する姿をナマで見た。
たぶんこれが最後かと思った。



掴まり立ちから二本の脚で初めて立った時はもう覚えていない。

でも目の前には、立派な陸上部体型の君がいた。
よちよち歩きの君の残像を思い浮かべ、
その君が生きてきた年月が作ったギャップに驚いた。

そしてこの日以降、君は自らの生活をガラリと変えた。

飯喰っているか風呂に入っているか寝ているか…。
それ以外の時間は、ほとんど机に向かっている君が最初は信じられなかった。
自分の息子のそんな姿を想像も出来なかった。

でも君は自らの意志でそうしている。

三年前、私はこのブログで、
前を向いているだけでよい時間は貴重だ。無駄にするなと君に伝えた。
二年前には、
レールを敷くのは自分自身だ。枕木から自分で並べろと期待した。

今年は…、正直に言おう。
自らストイックな生活を強いている君が眩しく見える。

なだらかではあるが、努力の成果も右肩上がりのようでなによりだ。
それでもまだ努力を続けなければならない難攻不落を目標に定めた君には頭が下がる。

来年…、そう来年。

キャンプにはぜんぜん興味のない君に、
私は密かに期待していることがある。

ここ数年、ライブや野外フェスにハマっている君。
手ぶらで行きたくないか…?

行けるぞ。私が全部準備出来る。
でも準備だけでなく持って行くのも私だ。
フェスのアーティストは知らなくても行く。

それで君とテントで過ごせるのなら、これ以上のことはない。
想像しただけでも楽しすぎる。

頼むから、親父の願いもたまには叶えてくれ。

一日遅れてしまったが、
K介、18歳の誕生日おめでとう。
それが伝えたかった…。


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